円山応挙 筆 「懸崖瀑布図」

  江戸時代中期に京都で活躍した画家、円山応挙が安永7(1778)年、45歳の時に描いた長大な

滝(瀑布)をテーマにした掛軸です。よく知られる四国、金刀比羅宮表書院の瀑布図、あるいは京都

嵐山の上流の保津川図屏風(個人蔵)など、応挙は滝を描くことが得意でした。ここでも意識的に縦

長とした画面に、力強く緻密に描かれた崖や岩とともに、余白に鋭い線描で表された勢いよく流れ落

ちる滝と、逆巻く水流が見事に再現されています。