戴文進・画『春冬山水図』

春冬山水図(縦144.5cm、横79.0cm)
戴文進・筆
国指定重要文化財

戴文進(たいぶんしん)は中国の明時代の画家である。
明の画院に登用されようとしたが、讒言のために妨げられて故郷の浙江省(せっこうしょう)に帰り盛んに作家活動を行った。
いわゆる浙派の始祖となった。南宋画院の画風をいっそう烈しく強くした筆致で、山水・神像・走獣花果などを書き。
ことに山水を描いては明時代第一との定評がある。

本図は双幅で、共に縦144.5cm、横79.0cmである我が国にある戴文進筆の山水図のなかでも最佳品と評価されている。
春景図は水辺の小閣に憩い、桃花を賞する人物等を画面の下方に小映し、巨松、遠山などを上部に配している。
冬景図は騎馬と従者とを右下に小さく描き、雪に覆われた土坡や岩石を画面いっぱいに置いている。四季山水図中の春冬二福と思われる。